ケニヤ事情その3

キャンプの2日目。前日に水を飲み干していた私は、一日中、のどの渇きに耐えていた。食事の度に出されるチャイも、美味しいけれど、驚くほど砂糖がたっぷり入っている。飲めば飲むほど、のどが渇いていくようだ。水を飲みたい!そう思ったけれど、だだっ広いサバンナのど真ん中で、ミネラルウォーターを販売するようなお店なんか、当然ない。
さらに、2日目のキャンプ地には水道すらなかった。これでは歯磨きすらできない…。手だって洗えないのだ…。水がないということが、どんなに不安なことなのか、私は身をもって知ることになった。
3日目の朝。私はツアースタッフの中で一番優しそうな少年に頼み込んで、料理用に用意されていたポリタンクの中から、コップ一杯の水をわけてもらった。それで、何とか歯を磨き、その上顔まで洗ったのである。「何や。コップ一杯の水でも、結構使えるやん!」
アフリカから帰った私が、水道水を出しっ放しにしなくなったことは、もちろん言うまでもないことである。

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