関西若手議員の会、公開シンポジウムに参加してきました

火曜日、神戸市内において、関西若手議員の会主催で行われた公開シンポジウムに参加してきました。

まず最初に、慶応大学教授の上山信一さんのご講演があり、大阪市(関市長当時)や大阪府(橋元知事)の改革の様子が話されました。上山教授は、この二つの改革を参謀役として支えてこられましたので、そのお話には説得力がありました。

『「政治」改革と「行政」改革は違う。小泉さんは自民党を変えたかもしれないけれど、行政を変えたわけではない。それに比べて、大阪市や大阪府は、行政を変えたし、変えようとしている。そこに大きな違いがある』ということをおっしゃっていました。そして、『一生懸命行政改革を行っていた関元市長が落選された時には、大変残念な思い』をされたそうです。

また、『行政改革といっても、様々な切り口があるばかりか、それぞれの自治体の特徴や特有の事情もあるため、一律にこのことをするのがいい、というわけではない。むしろ、問題事象が発生した時に、タイムリーにそのことに向きあい、解決していく、そういう姿勢が必要である』というようなこともおっしゃっていました。

シンポジウムでは、上山教授の他に、議員から市長になられたばかりの、いずれも30代とお若い山下葛城市長、望月有田市長も参加され、市長を目指された経過と、市長になられてからの取り組み等について、それぞれお話がありました。

印象に残ったことは、お二人ともが「市長の責は、想像していた以上に重い」とおっしゃっていたことです。議員であった頃に感じていたものよりも、実際になってみると、「もっと大変である」ということがわかったそうです。

とくに、財政面において、これ!と思う施策を行おうとしても、他の施策との兼ね合いの中で、財政的な裏付けのもとに実施していかなければならず、そこは「やれやれ!」とけしかけるだけの議員とは違い、相当なご苦労をされているそうです。

その辺りについては、私自身も常に考えなければならないことで、「市民の方々にとって、いい施策だから、歓迎される施策だから」という理由だけで、提案したり、強引に推し進めたりしてはいけない場合もあります。

財政状況が厳しい時だからこそ、締めるところは締めて、本当に必要なところに手立てをしていく、そういうことが、どこの自治体にも求められているのだと思います。

来月は、財政面についての研修を受講する予定です。議会のない月は、なるべく色々なところに出掛けて勉強するようにしています。他の自治体の状況を教えて頂くことも参考になりますから、積極的に勉強してきます。

投稿テーマ: 2-1.研修, 2.活動日誌. Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA