今年も、市内の中学校、幼稚園、小学校の卒業・修了式に、来賓として出席させていただきました。あとは、保育園の修了式を残すのみとなりました。
議員に当選させていただいてから6年。卒業・修了生の顔にも、すっかり馴染みが増えました。入学・入園式の時には不安そうだった顔が、誇らしげに、そして立派に見えるのは、成長された証しでしょう。そんな子どもさんの姿を前に、涙ぐんでおられる親御さんの様子を拝見すると、こちらまでもらい泣きしそうになってしまいます。
ただ、ここ数年、気になることがあります。それは、校長先生の卒業生を送り出す「ことば」です。
小学校でも、中学校でも、「いのちを大切にしてください」と言って送り出されることが多くなりました。
確かに、わたしたち生きるものにとって、大変重要な「ことば」ではあるけれど、でも、とっても当り前のことであるこの「ことば」を、卒業という晴れの日に、もう一度伝えて送り出さなければならないということは、それだけが社会が閉塞し、苛酷になってきているということでしょうか。
自分のいのちを大切にするということは、つまりは自分の存在を大切にするということ。自分を大切にするということは、他者(ひと)のいのちも、そして他者(ひと)の存在も大切にするということです。
とても重たい校長先生たちのことばを、心の中で何度も噛みしめながら、これからの社会の有り様について、深く考えざるを得ませんでした。
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